脳のメカニズムを理解して記憶力をアップさせよう
記憶力アップには、脳のメカニズムを知る必要があります。主要な脳の記憶力には数時間〜1ヶ月の間、記憶を維持できる短期記憶と、1ヶ月〜数年のあいだ記憶を維持できる長期記憶があります。
短期記憶と長期記憶にストックされる情報は、重要度により異なる仕組みとなります。長期記憶に関しては、個々人にとって特に重要な情報がストックされることになります。短期記憶に関は、長期記憶ほどではありませんが、比較的重要な情報がストックされることになります。なお、重要度の低い情報は、どんどん忘れていく仕組みになっています。
短期記憶と長期記憶の記憶を維持できる期間には限りがあるのですが、このことは脳の容量が無限ではないことを指しています。特に短期記憶の容量は少ないので、記憶力アップには情報を長期記憶にストックする必要があるでしょう。記憶力アップ、すなわち長期記憶に情報をストックするためには何をしなければならないのか、これが問題となります。
例としては、インパクトのある出来事による情報、生命維持に必要な情報、忘れる前に繰り返し入ってくる情報は長期記憶にストックされるようです。
この中で、どんな人でも取り入れられるのは、忘れる前に繰り返し入ってくる情報を長期記憶にストックする方法ではないでしょうか。記憶から失われてほしくない情報は、忘れてしまう前に何度も脳に入れるようにしてください。そうすることによって、脳は入ってくる情報を重要と判断し、短期記憶から長期記憶にストックしていくのです。
海馬のメカニズムを理解して記憶力をアップさせよう
海馬のメカニズムを把握すれば、記憶力アップに役立てることができるでしょう。記憶力アップとは、情報を長期記憶に保存することを意味するのですが、長期記憶に情報を保存するには海馬をコントロールするのが良いでしょう。
脳の海馬は、情報を一時的に保存したり、保存した情報の重要度を判断する役割を担っています。海馬に保存される情報はあくまでも一時的なものであり、それほど長いあいだ記憶しておけません。さらに、何度も同じ情報が入ってこないため、重要度の低い情報と判断されてしまうと、その情報は容赦なく消去されることになります。
このように、短期記憶の保存をする海馬ですが、忘れる前に何度も同じ情報を入れることによって、対象となる情報の重要度は高まって、側頭葉に長期記憶としてストックされていきます。
記憶力を高めて長期保存を可能にするためには、繰り返し海馬に情報を伝達する必要があるのですが、具体的に何をすべきか疑問に感じる人もおられるかと思います。短期記憶を長期記憶に移行するためにすべきことは、復習をするということです。
常々、学習には復習が重要な意味を持つと言われますが、この根拠には海馬が関係していたわけです。一度学習したことを復習すれば、海馬に同じ情報を繰り返し伝達することになるのですが、これによって海馬は復習したことを重要な情報と判断して、側頭葉に長期記憶としてストックされるわけです。これまで復習することに対して重要性を感じてこなかった人は、価値観が変化するのではないでしょうか。